すしこキット開発中
すしことはもち米を蒸して(炊いて)、赤シソやキャベツ、キュウリなどの野菜を混ぜて乳酸発酵させたもの(「なれずし」の変形)。
青森県の日本海側地域、稲作地帯に伝わる郷土料理で100年以上前から作り食べ続けてられてきました。その鮮やかな色から「赤すし」や「赤めし」とも言われています。
かつて、稲作農家が、体力の必要な稲刈りの時期などの栄養補給として、田んぼに持って行った際に冷蔵しなくても悪くならないよう工夫(魚なし)されています。一斗樽に漬け込んで、冬の保存食としてご飯のおかずにしていたそう。現在も、地元の人はご飯のおかずや、酒の肴として食べています。
とはいえ昔のように各家庭で作られることは少なくなってきているようです。漬物が家庭の味から、お店で買って食べるものへと移り変わっているのと同様にすしこも買って食べるものになりました。
しかしすしこが発酵食であることからも分かるように、できたてのものと1週間経ったものとでは全く味が違います。また甘さの好みも人それぞれで、津軽人らしく“うってめ~”(ものすごく甘い)ものが好みの人もいれば、発酵の酸味がきいたものが好みの人もいます。
そこで現在、混ぜるだけで手軽に作れる「すしこキット」の開発を進めています。地元の人たちに慣れ親しんだ味をご家庭で作っていただくのはもちろん、すしこを知らない人にもぜひ手に取って作っていただければと思い開発中です。
夏頃をめどに近隣の直売所や風丸にて販売したいと考えていますので、ご期待ください!