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まだまだ

古民家風丸

津軽でも日中は20度を超える日がみられるようになりました。おかげで桜はすっかり葉っぱの方が多くなってしまいましたが、

「へばだば、わの出番だ!」※1

と言わんばかりに風丸の周りの畑でもリンゴの花が満開です!
津軽ではまだまだ花のリレーが止まりません。

リンゴも桜と同様“バラ科”に属する植物ですが、桜は花が咲いてから芽吹いてくるのに対して、リンゴは先に新芽が開いてから花が咲きます。葉があるかないかでだいぶ印象が違いますね~

みなさんリンゴの花って近くで見たことありますか?よく見ると5つ(たまに4つや6つもありますが)がまとまって咲いています。この5つの中でも咲く順番があるんですよ。まず“中心花”と呼ばれる中央の花が開花します。その後に“側花”と呼ばれる周りの花たちが開花。ほとんどがこの順番通りに開花し、受粉、結実します。ということで中心花が一番早く実をつけるんですね~そのため一番大きくていい果実がなると言われています。

もちろん側花も順々に結実していきますが、5つ全てを食べたいと思っても残念ながら小さいリンゴにしかなりません。そこでリンゴ農家さんたちはこの花が咲く5月中旬~7月辺りまで摘花、摘果作業を行います。中心果だけを残し一つの実に栄養を集中させるための大切な作業です。

津軽ではこの仕事を“花すぐり”“実すぐり”と呼びます。

花すぐりの時期は日中暖かくても、朝晩はストーブがいるほど寒くなることもしばしばで霜が降りることも。リンゴの花が咲いてちょうど受粉するかしないかの時に霜に当たると、果実に障害が残ったり、最悪の場合は受粉せずに枯れてしまうこともあるため農家さんは気が気ではありません。

「おどでなだっきゃうってさんびして、たんだちぇすもおりたっきゃな~」
「んでば、ちょんどリンゴの花とぶつかるだもな、おめだのいでどんだんたば」
「おいでそぃでも、なんぼかだばいったんたきぃすばって、そーちぇくやられねはったね」
「そぃだばやんべしたなー」※2

秋に美味しいリンゴになるまでにはまだまだ長い道のりです。


※1 「そしたら今度は私の出番だ!」

※2 「一昨日はすごく寒くて、強い霜が降りたな~」
   「本当だ、ちょうどリンゴの花とぶつかるんだもんな、あなたの家(畑)はどうだった?」
   「それでも少しは被害が出たけれど、そんなにひどくはなかった」
   「それは良かった!」

  1. 徳田 俊哉

    「やんべしたな」→「良かった」
    これはかなり難解です!!
    一瞬「やばかったな」と解釈してしまいました(笑
    「やんべ」→「いいあんべ」→「いいあんばい」→「良い」
    ってことですね。

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