あま~い
白い蝶々がとまっているような可愛らしい花をつける“ニセアカシア”(アカシアと呼ばれていますが、本物のアカシアは別の植物です)が風丸の周りでも満開です。横を通るとフワッとあま~い香りが漂ってきて、今年もこの季節が来たなぁと幸せな気持ちになります。
でも一番待ち望んでいたのはミツバチたちかもしれません。このあま~い香りに誘われて、ハチたちは蜜を集めに来ます。青森県だけでなく全国で“アカシア蜜”として販売されている蜂蜜は、このニセアカシアの花の蜜を集めたものです。
しかし畑の近くにニセアカシアがある農家さんは・・・
メロンの花咲くときとアカシアとちょんどぶつかるとこで、はちがっぱとそっちさ逃げてまるべな。
アカシアのほぢめぇものな。
だ交配すんずや。※1
ニセアカシアはとてもとても成長が早く、あっという間に10メートルを超す高木に。そして花をたっくさん付けます。もうミツバチたちにとっては天国じゃないかな。また繁殖力も強いため、数年間ほったらかしにされた田畑や畔にはすぐに出現してきます。元々は薪や炭の原料に用いるため入れられた外来種であることも、こうした特徴から納得できますね。しかしその可愛らしい見た目や香りとは裏腹に、幹や枝にはトゲがあり扱いにくいこともあって現代の農家さんたちからは厄介者にされることもしばしば・・・
なかなかちょうどよくいかないものです。
ところで私が大好きなのがこのニセアカシアの花の天ぷら。はちみつのような、でもはちみつのように独特のくせがなく爽やかな甘さがほんのり香ります。普通の天ぷらと同じように小麦粉の衣をつけて揚げて、おやつ感覚でいくらでも食べられます。
とても簡単にできるので、近くにニセアカシアが咲いている方はぜひお試しください!
※1メロンの花が咲くのとアカシアが咲くのとちょうど一緒になると蜂が全部アカシアの方に逃げてしまうもんな。
アカシアの方が美味しいものな。
そうしたら誰が交配するのか・・・
メロンやスイカは蜂の様子だけでなく、開花時の天候や気温また品種の特性など様々な条件によって自然交配だけに任せる場合と、人が交配を手伝う場合とがあります。
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